鮭

さけ人工ふ化放流

  • 人工ふ化放流に
    ついて

 今から約250年前、新潟県の三面(みおもて)川でサケの回帰特性に気づき、現在のサケ人工孵化放流事業の礎となり、日々進歩してきました。現在では、全国11道県において、1尾でも多く新たな命を育めるよう、人の手で卵をふ化し、元気な稚魚になるまで約半年間手助けしています。その後、川を下って海に出て大きく成長し、生まれた川に戻ってきます。つまり、人工ふ化放流といっても、サケは天然育ちです。


なぜ人工ふ化放流が必要なのか?

鮭

   人口の増加や産業が発展した結果、水利用の需要が増え、それに伴いダムや堰(せき)が作られ、治水を目的とした大規模な河川改修が行われるなど、サケが自然繁殖できる環境が少なくなりました。

 そのため、人が手助けをしてふ化放流を行っています。

水資源に優しいサケの人工ふ化放流

稚魚

   放流したサケの稚魚は自然の海が育ててくれますが、人が育てる家畜は餌や水が必要です。

 その餌である大麦やトウモロコシなどの穀物を作るにも水が必要です。家畜は穀物を大量に消費しながら育つため、牛肉1kgを生産するには、その約2万倍である2万ℓもの水が必要です。

 自然が育ててくれるサケの人工ふ化放流は水資源に優しいのです。

日本のサケを食べて環境を守ろう

子供

   人工ふ化によりたくさんのサケが自分の力で長旅をして日本に帰ってきますが、それと同じくらいの量のサケが外国から輸入されています。遠い外国から輸入するため船や飛行機を使いますが、大量の燃料を消費するため、地球温暖化を早める二酸化炭素を排出してしまいます。

 日本のサケを食べるほうが環境に優しいのです。

豊かな森がサケを育てる

森

   サケが育つには、ミネラル豊かで、きれいな水を生み出す「豊かな森」が必要です。

 森は生命を生み育む水を作り、川や海に栄養分を供給します。豊かな海になると海藻やプランクトンが増え、魚や貝に必要な餌を作り出します。

 サケの帰る川を守るために、森づくりや川の浄化活動が行われています。

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