鮭

2017年7月3日
一般社団法人 全国さけ・ます増殖振興会 設立趣意書

【目的】
 平成29年7月3日、北海道及び本州9県のさけ・ます増殖団体は、増殖事業を効率的かつ安定的に推進するために必要な事業を実施し、本邦系のさけ・ます資源の維持・造成を図り、会員及び民間団体の経済活動を促進するとともに社会的地位の向上を図ることを目的に本法人を設立しました。

【背景】
 私たちは、先達が残したさけ・ます増殖事業を次の世代に承継する使命を託されており、このことが地域経済の発展や我が国の水産物安定供給に寄与していくものと考えています。
 しかしながら、近年のさけ・ます増殖事業を取り巻く環境は、東日本大震災の影響が今なお影を落とし、また、地球温暖化に対応するため、従来のふ化放流技術の検証や見直しによる新たな技術開発が急務であり、沿岸来遊資源の減少に加え、事業従事者の高齢化や増殖施設の老朽化等の諸問題に対応していくことが必要です。
 このことから、我が国のさけ・ます資源の安定供給に努めていくために、北海道及び本州の増殖事業関係団体において全国組織を設立し、広域的な連携による関係者間の交流を促進し、増殖技術の高度化と平準化を加速化させて参ります。

【事業内容】
 私たちは、さけ・ます資源の安定供給はもとより、活力ある豊かな浜を実現し、地域で育まれてきた社会的資源を将来に引き継ぐために、官学産連携のもと、
 (1) さけ・ます人工ふ化放流事業、天然産卵の保護及び繁殖環境の保全並びに施設の拡充等による増殖強化に関する事業
 (2) さけ・ます増殖事業に係る広域的な連携及び調整に関する事業
 (3) さけ・ます増殖事業に係る指導及び調査に関する事業
 (4)さけ・ます増殖事業に係る普及・啓発事業 等
の事業を実施します。

【会員】
 本法人は、北海道、青森県・岩手県・宮城県・福島県・茨城県・秋田県・山形県・新潟県・富山県の10団体で構成します。





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